自律訓練法で顔の汗は止められる?

自律訓練法は汗の悩みに効果的?

自律訓練法のイメージ

大量に掻く顔の汗を止めたい場合、自律訓練法のやり方をマスターすることで改善できる可能性があるようです。しかも、精神的発汗が原因の顔汗なら、特に効果が高いです。今回は、自らの意思で心をリラックスさせる効果がある暗示を用いたテクニックを紹介します。

 

自律訓練法とはドイツの精神医学者としても有名なJ・H・シュルツ教授が広めた自己催眠の一種です。少し練習すれば誰でも習得可能なやり方として、専門の本も多数出版されています。ただし、心をコントロールする効果が高い反面、やり方を間違ったり、やりすぎたりすると逆効果にもなるので注意が必要です。

 

顔の汗を止めたい方は、自律訓練法の挑戦前には専門の本を読了しておきましょう。本には自律訓練法を行う際の姿勢や暗示をかける上で守るべきルールがあります。また、禁忌があり自己暗示を掛ける上でのタブーがあります。誤った認識で危険な暗示が掛かったまま放置したり、決まりを守ったうえでやるからこそ効果があるものです。

 

自律訓練法のやり方には自己暗示を利用した6つの公式があり、一つずつ習得していくことでマスターできるようになっています。ちなみに、専門の本や著者によって、公式の順番が違っていますが、効果については大きな違いはないと思います。具体的な公式は以下のとおり。

 

  1. 重感訓練(両足・両腕が重たく感じる)
  2. 温感訓練(両足・両腕が温かく感じる)
  3. 心臓の鼓動が静かだ
  4. 呼吸が楽だ
  5. お腹の辺りが温か〜い
  6. 額が涼し〜い

 

 

読んでみてもわかるように、リラックス状態の時に現れる身体状態(頭寒足熱)を自己暗示によって作り出す訓練法ですね。最初は難しく感じますが、重感訓練と温感訓練を通じて、心身の状態が暗示に左右されることがわかってくると、案外楽に習得できるものですよ。その結果、身心のコントロールができるようになれば、顔から出る汗の量も次第に減っていくことでしょう。

 

ちなみに、自律訓練法はCD版も販売されているので、声のトーンも同時に習得したい方は専門家によって吹き込まれたCDをお求めになることをオススメします。6つの公式を心で唱えるより、催眠療法の専門家による音声を聞きながら訓練する方が効果的です。普通に暗唱するやり方よりも、催眠効果を高める独特の唱え方を知っていると早く感覚を掴めます。

 

 

自律訓練法は動画でも紹介されていますので、実施前に確認しておきましょう。動画ならお金を掛けずに、自律訓練法の一連の流れを専門家が紹介しているので、本やCDよりも暗示の流れを掴みやすいと思います。ただし、Youtubeなどにアップされてい自律訓練法の動画には素人の作品も含まれているのでご注意ください。

 

ただし、CDと動画の自律訓練法は顔の汗を止めたい方向けに特化された暗示にはなっていません。なので、顔の汗を止められるように、汗の悩みを抱えている方が暗示のやり方をアレンジする必要があります。たとえば、否定語の使用を避け、肯定後を使用する。さらに具体的には、汗や緊張を連想する言葉を避けるなどのアレンジが必要です。

 

自律訓練法と実生活での有効性

 

通常、自律訓練法は誰にも邪魔されない部屋で練習します。だからこそ、リラックス状態が掴め、顔の汗が引いていく感覚も理解しやすいのですが、問題は実生活に場を移した時に使えるかどうか。通勤時の電車内など人ごみの中に入った時でも、自律訓練法をで顔の汗を抑えることができるのか・・・。

 

自律訓練法の効果の低さにがっかり

私の場合で恐縮ですが、実生活には役立ちませんでした。通勤電車内でも会社でプレゼンする時でも、やっぱり緊張してしまい、顔から大量に汗が出てくるんですね。しかも止まらない・・・。

 

自律訓練法で顔の汗を抑えることが出来なかった理由は不安や恐れといった類の緊張です。プライベートな日常と仕事での業務とでは、別の種類の緊張感が襲ってくるのです。仕事で失敗したらどうしよう・・・、この汗まみれのテカリ顔を他人はどう思っているんだろう・・・。などの不安や恐れを感じてしまい、心がその恐れに備えて緊張してしまうというわけです。

 

実際は、他人は自分が思うほどこちらのことを気にしていないことを、私も頭では理解できています。だって自分も他人が持つコンプレックスなどいちいち気にしてませんからね。でもいざ自分の顔から少しでも汗が出てくると、他人の目が気になってしまうのですね。

 

こういう不安感や恐れといった類の緊張感が原因で掻く顔の汗は自律訓練法では改善できませんでしたね。自律訓練法のように「心が落ち着いてる・・・、心が穏やかだ・・・、」と暗示をかけても逆効果でした。暗示をかければかけるほどに、却って顔の汗が助長されるようでダメでしたね。

 

努力逆転の法則に注意が必要

 

私たち人間の心は何かを得ようとすればするほど逆効果になることが往々にしてありますよね。自律訓練法も同じで、マスターしようと努力すればするほどに習得が難しくなります。緊張しはじめた時に、心の中で緊張を解こうと努力してしまうと、かえってリラックスできなくなってしまい、余計にリラックス状態からは遠ざかってしまうということ。

 

この、努力逆転の法則を顔の汗の悩みに当てはめると、汗を止めようと意識を集中し過ぎると、逆に精神的な発汗を促してしまうということ。自律訓練法は誰もいないところで実行すれば簡単にリラックス感は得られるかもしれません。でも、日常生活の中で、しかも他人とのコミュニケーションの中で緊張しはじめた時に、